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AM4:15
杏花「・・・お疲れ様」
坂野「・・・うるさくしてごめん、うるさくて寝れなかった?」
杏花「ううん?それより山田くん大丈夫だった?随分長話だったけど」
坂野「山田がさ、蕎麦屋の娘の七瀬さんが明日お客さんとデートするみたいで、他の男に取られたくないから今日何とかしたいって焦って電話来たのさ」
杏花「大晦日にお蕎麦食べに行った時、帰り直己が話しかけてた女の子でしょ?可愛かったもんね。」
坂野「山田も好きなのに七瀬さんの告白を断って付き合ってなかったクセに今になって取られたくないから今日気持ち伝えるって。付き合ってください、将来結婚してくださいって言うんだと」
杏花「直己のプロポーズみたいだね」
坂野「・・・・」
杏花「結婚を前提にってことでしょ?七瀬さんびっくりするんじゃない?付き合う前にいきなりプロポーズ」
坂野「女子的には、なし?」
杏花「どうかな?関係性にもよるけど。私は嬉しかったよ?ほら、私は小さい時1度プロポーズされてるから嬉しかった」
坂野「そっか。山田は告白断ったくせに将来七瀬と結婚したいとか言うからさ、七瀬は可愛いからちゃんと結婚の約束しとかないと取られるぞって───」
杏花「直己は、あんな感じの可愛い感じの子がタイプなの?」
坂野「は?」
杏花「ほら、私と真逆じゃない?蕎麦屋の両親に大切に育てられた一人娘で、守ってあげたくなるような大人しくて可愛い女の子だし。昔からテレビ見ててもあんな感じの可愛い女優さんタイプだったよね?」
坂野「何?・・・・可愛いって言ったからやきもち妬いてんの?」
杏花「・・・私は可愛い気のない強気な1人で生きていけるような女だし」
坂野「ぷっ」
杏花「なに?」
坂野「やきもちとか、らしくないじゃん」
杏花「・・・むかつく」
坂野「らしくなくて・・・すげぇ可愛い・・・しよ?」
杏花「あ、な、直己?まだ4時だよっ、ん・・・」
坂野「ごめん、杏花が悪い・・・可愛いこと言うからムラっときた」
杏花「ばか・・・・」
イチャイチャ
──☆──☆─☆──☆──☆──
AM6:00
ブー
ブー
ブー
望「・・・電話?なによぉ・・・・山田?」
ピッ
望「やま────.」
山田「三浦、朝早くにごめんな!!たすけてくれーー!!!七瀬が久住さんと明日デートだから七瀬が取られちゃうー!!」
望「・・・・おやすみ〜」
山田「ちょ、三浦!待って!頼む!相談乗って!!!」
悩める男の電話相談は続く・・・・・・☆
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