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「今日もチャーハンと餃子か……社長毎日食べて飽きないのかね?」
「そうなんですか?」
「そうだね、社長が交代した時からだから……もう半年くらいかな?」
「そうなんですか」
後藤君は小声で社長を気にしながら俺に話をしてきた。
「社長の娘が東京から戻ってきて、娘婿が社長に、娘が専務になったんだ」
「そうなんですか……」
「まあ、前の社長も歳だったしね、俺達も会社どうなるんだろうって、よく言っていたから、そういうところの心配はなくなったけどね」
「昔、何していたんですか?」
「前は、東京で小さなソフトハウスをやってたけど潰したらしいよ。内緒ね」
小声で指を前に立て社長が漫画に集中しているのを横目で確認しながら後藤君はそう言った。
………………
後藤君……
分かった……
内緒にはするよ……
でもね……
その情報は既に……
知ってるよ……
だから、俺はここにいるんだから……
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