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一通り気が済んだのか、そいつは現実に帰還して、俺に視線を移すと、
「その方は?」
初対面の俺に視線を移し、笑顔を向けてきた。
「今、お世話になっている会社の上司なの、鈴木さん」
「どうも、鈴木です。
お世話になっております。
もし……
あれでしたら、もう仕事も終わりましたので……
裕美君、明日の9時の新幹線だから、仙台駅で会えばそれで良いんだが、どうする?」
「ああ、嬉しいな、裕美ちゃん、一緒に話をしようよ! すいません、裕美ちゃんを預かります」
「そうですか……
それじゃあ、ウチのエースをよろしくお願いいたします」
俺はそいつに一礼してその場を離れた。
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