7 鈴木博

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メインシナリオはそれを見て泣き崩れるだったが…… 一割くらいは、こっちのサブシナリオのリアクションも想定していた。 つまりは、だから何なんだと、見ず知らずのお前達がこんなものを持ってきたところで、私が狼狽するとでも思っているのかと、そういうところなのだろうな…… そんな睨み具合だ。 「いえ……この通り、御主人の不貞をお知らせしたところです」 「だから、どうしたと言っているのです。そもそもあなた達何者なの? ウチの主人のこんなところ持ってきて、あなた達の何が得が有るのかしら? そうやって考えると、あなた達の行動には目的が見えないのよ。この写真を見せられて、私が激怒して主人と別れる…… それであなた達が得をする? 何故なのかしら? そこが分からないから、この写真を私に見せた意図が見えない……」 「そうですね、仰る通りです。 何の得が有るのか…… う~ん、得は何も無いです。ただ、こうすることで、失った物を取り戻す者がいる…… そう言ったところですね」 「そう…… それで? 何が欲しいの? お金? でしょう? そんな感じよ、企業恐喝を生業にしている、寄生虫でしょう? いいわよ、言い値で払ってあげる、 いくら?」 「奥様…… いや専務…… 正直なところ、申し上げにくいのですが…… あなたの会社では支払えない程の金額になります。 人一人分の人生に値する金額ですから…… それに…… 我々は金が目的じゃあないんで…… その辺のゴロツキと一緒にされたくは有りません。恐喝など…… そんな犯罪を…… 我々は…… 目論んでおりません」 「じゃあ……なんなのよ」
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