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「で、中学生のときは、『夢ントス』かな?」
『夢ントス』か。幼稚園、小学校がインパクト強すぎたから、これは普通に聞こえるけども!
「これは、メントスコーラやってて、メントス入れてもなかなかコーラが吹き出さないから私がコーラの飲み口を覗いたら物凄い勢いでコーラが吹き出して、私の顔にかかって『夢ントス』になったんだよねー」
いや、エピーソードどうした。
「高校はね~いろいろあったんだけど、一番印象に残ってるのは『腐った枝豆』かな。」
『腐った枝豆』!?枝豆だけじゃなくて、さらに腐らせちゃった!?
「枝豆ってあんまり腐らないらしいんだけど、たまたまリュックに入ってた枝豆が腐ってたんだよ~もうあれはほんとっ、笑った。」
枝豆を腐らせた!てか、なんでリュックに入ってる?
「ていうか、良介っ飛ばし小僧のあだ名も教えてよ。」
「俺はな、とっておきのあだ名があるんだ!それは、『麦茶の中の氷』だ!」
「は?」
「は?」
「なんでそんなあだ名なの?」
「俺って麦茶みたいな肌の色してて、氷みたいに冷たかったんだって!でもさ~俺全然冷たくないよ、夏暑いし。誰も夏に俺に近寄ってこなかったよ~。ていうか一年中誰も近寄ってこなかったな。」
(こいつ、嫌われてたな)
私は正直自分の、あだ名は圧倒的にヤバイと思っていたが、色んな意味で、私よりヤバイのがここにいた。
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