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ラジオのお便り
「おい、お前!いや、夢様~!」
「なんで、様呼びなの?」
ソファーに座った妹、いや夢様は鋭い視線でこちらを見つめる。
「夢様、昨日の22時からのラジオ、『every Friday』聞いたか?」
「あぁ、昨日は眠かったから聞けなかったな~」
「あのさ、聞いてほしいんだけどさ、コーナーで家族への愛をメールで送れっていうコーナーがあったんだけど、そこに千葉県大学3年生の夢さんっていたんだけど、『私の双子の兄はいつもはすぐに私のアイスを食べたり、口論になったりします。でも、私が知らない所では、色々とやってくれています。私の兄は世界一です』っていうメール!」
「あぁ、採用されてたんだ、それ多分私だわ。」
「ゆ、夢様~。俺の事をそんな風に思っ…」
「いや違うよ。」
ガーーーーーーーン
「そのコーナーは家族への『嘘』の愛を伝えるコーナーなんだけど。だから、そんなこと1ミリも思ってないから。」
ガーーーーーーーン
「ていうかメールで褒めることを色々ってやっちゃってる所でOUTじゃない?」
「ひゃぁぁぁぁぁぁぁ」
俺が妹から愛をもらえるのはまだまだみたいだ。
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