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私には明咲が嘘を言っているようには思えなかった。
「そっか!
お父さん、明咲に会いに来てくれたんだ!」
私が言葉をかけると明咲が、
「うん」
と返事をしてくれた。
私は明咲がお父さんがいなくて寂しい思いをしているのではないかと気にかけていて明咲に、
「明咲、お父さんいなくて寂しくない?」
と聞くと明咲が、
「寂しくないよ!
お父さん、時々私に会いに来てくれるよ!」
と話してくれた。
少し不思議な感じもしたけれど、きっと晴輝が明咲のことを見守ってくれているのだろうと考えたら、なんとなく安心した。
私は今でも晴輝と結婚したことを後悔していない。
晴輝はいつも私たちの近くにいる。
私は心の中で、
(晴輝、これからも明咲のことを見守ってね!)
と晴輝に伝えた。
すると私の耳元で、
「わかっているよ!」
と声が聞こえたような気がした。
この声は、きっと晴輝の声に違いないと私は思った。
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