詩「ぼくの彼女はイカアレルギー」

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イカアレルギーのきみに隠れて 如何なものだと思いながら イカ墨のスパゲッティを 一回だけ食べたことがある いいかい? どうか怒りを鎮めておくれ ぼくは医科大出身なんだ 物事には対価が必要なんだよ いい加減なんかじゃない ぼくがいかにきみのことを 言い方は違えど愛しているのか 分かってくれてもいいかしら 空を飛ぶイカロスのように 追い風にその身を任せて まるでいい鴨のように イカれたきみに会いたいんだ 途中で落ちても筏があるさ 錨をあげて出発だ スイカをたくさん詰め込んで 海の中にはイカナゴもいる いつも哀歌を口ずさみ 未知なる異界に行くつもりで きみの長所を活かしながら 才能を開花させるんだ 以下にその経過を報告する きみは生花店が似合っている 聖歌隊に入るのもいい感じだ いかさまをしなければ成果はでるさ 肩をいからせて歩くイカ いかづちのようにイカしている 大火のように燃えるイカの愛 それはいつだってイカ臭いぜ
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