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「え?なんでお前がそのデータ持ってんの?」
そこに写っていたのは紛れもなく今自分のパソコンに移そうとしていた書類のデータだった。
「なんでって、これは俺が作ってやったからだよ」
「お前が?」
「ああ、さっきちょっと暇になったから山になってたところから拝借したんだわ、声かけても集中しちゃってたからメモ書き残しといたんだけど」
真鍋は困ったようにいうとパソコンを自分のデスクの上に戻し、俺のデスクまで歩いていく。
頭の中で理解が追いつかず、とりあえず真鍋に付いて自分のデスクに戻ってみる。
「あ、悪い。下に落ちちゃってたわ」
椅子の下に落ちていた白い紙を取り上げてこちらへ差し出してくる。
《これ半分やっとくわ 涼》
「そりゃあメモ書きなきゃ怖くはなるよな、それはすまなかったわ」
「いや、俺も気づかなかったし」
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