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「何？まだなんかあんの？」
「いや、まあ」
せっかく作ってくれた資料のデータの作成者をさらに他の人に変えるなんて言えず、言葉を濁す。
「だって部長に渡されたのそれで最後だろ？」
「いやー、まあそうなんだけどさ」
僕の煮え切らない答えに不審そうにしながら真鍋は自分で作成した資料に目を通す。
「あっ」
資料を少し読んだところで何かに気づいたようにこちらへ視線を移してくる。
「この取引先って部長の担当じゃなかったか？圭太引き継いでもらったのか？」
「えっ、いやー、その、ね」
まさか考えられていることを一回で言い当てられるとは思わず動揺してしまう。
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