濃い人 ~コイビト~【2】

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『ふふ~♪豪太 かわいー♡』 胸毛と腹毛に頬をすりすりして ご機嫌な宏海。 エッチなコトをした後って ものすごい甘えん坊になるんだよな… コイツ…/// 『豪太ぁ…好き♡』 ふふふ、あはは、えへへ…♡ 不気味ともいえる笑い声が お腹を直に震わせ 伝わってくる。 『…………////』 かわいい……かぁ? 俺の剛毛を好き、って言ってくれんのは 嬉しいけど… コイツの美的感覚って ちょっと変わってるよなぁ…… ま、 変わってて、よかったんだけど。 もう こんなモジャモジャ好き、 俺の前に現れないからな! 絶対 離さないように…ん? 離れないように?…しないと! まずは コイツとのエッチに堪えられるような 体力つけないとなぁ… とんでもないテクニシャンだからな 宏海は! テクニシャ……ん? テクニック…といえば… 『えと…宏海…?』 『ん~?なに?』 ぺったり ひっついたまま 顔も上げない宏海。 お前は ネコか。 くそぉ、俺がクマさんなら 宏海はかわいいネコさん……♡ じゃなくて! テクニック! 俺が気になってるのは! 『あ、あのさ…お前さ…  “男同士のヤり方”  っての どーやって勉強してんの?』 宏海曰く、俺が「初めての相手」 …だったらしいんだけど マジで? って思うくらい上手いんだよなー。 俺も ちょっとだけ調べたりしたけど よく分かんなかったし… どうやら、そういうエロい動画? ビデオ?も あるっぽかったけど それを観る勇気は俺にはなかった……! だから、宏海は どうやって勉強?してんだろ? って ずっと 気になってたんだ…… 『ん~?どうやって…?』 『うん。えと、その…ど、動画とか?』 『ん~?動画?……………まさか。  豪太以外の男の裸なんか見たって  気持ち悪いだけじゃん。』 『……………////』 おぉう……//// そ、そうなのか……/// 観てないのか……! 『え…、ってコトは?』 『姉ちゃん。』 ………ん? 『え、なに?』 『だから~、姉ちゃん。』 『え?ね、姉ちゃん?って、宏海の?』 『うん。3つ上のね?姉ちゃんに色々  教えてもらったんだー』 『…………え?』 って………そんな、さらっと…… っつーか、姉ちゃん? え?宏海 姉ちゃんに教えてもらってん…の? 男同士のアレコレを? 俺が白目むいちゃった アレも? 『ひろ…宏海…?  ね、姉ちゃんて…俺たちのコト……』 『うん。知ってるよ~♪』 しっ……、知ってる…!? 知ってんの!? え!? え!? 『だ、だだだ大丈夫なんか!?  俺と…っ…つ、つつつきあってるって…』 ヤ、ヤバいだろ! つーか、なんで宏海は こんなに落ち着いてんだ!? 『あー、大丈夫 大丈夫♪  俺の姉ちゃん 腐ってるから♪』 『──っ、………えええ!?』 く、腐ってる………!? なに? なにそれ! どういうコト!? 『え…?ね、姉ちゃん…腐ってんの……?』 『うん。腐りきってる~♪』 『────っっ!ええええ!?』 く、腐り……きっ…!? えぇぇ!? マジでなにそれ! 俺、腐ってる人なんて街中で 見たことないけど!いるの?! つーか、っていうか、 腐ってる姉ちゃんって…どんな……? ゾ、ゾンビ…?的な? なんか、そんな感じ??? いや! なんか それヤバいって!!
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