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大変!大変!
『ひ、宏海っ!
早くお姉さんを病院にっ!』
『ん~?なんで?』
ここで ようやく宏海が顔だけを
ひょこっと上げて
不思議そうに俺を見る。
『だ、だって……!
よく分かんないけど
く、腐ってるんだろ?大変じゃんか!』
『え?………あー…うーん……
あの腐りっぷりはねぇ……
病院じゃ治んないから。
うん、放っといて 大丈夫♪』
そう言って ヘラッ笑って
また ぺとっと顔を胸毛に埋め
すりすりし始める。
えええ!
そ、そんな…!
放っとくの…?
大丈夫なの!?
『ひ、宏海…し、心配じゃねーの??』
『んー、別に?だって腐ってるの
体じゃなくて中身だから』
『……………!?………え?』
な、中身??
体じゃ……なくて中身??
『それは…どうゆう……コト?』
『………んーとねぇ、んー……
話すより見た方が早いかなぁ。
ちょっと待ってて?』
俺の上から ピョンッと飛び下りた宏海は
そのまま部屋を出ていってしまい……
すぐに戻ってきた。
『はい、これ♡』
『…………?なに?』
手渡されたのは普通のマンガより
ちょっと大きめで
ちょっと薄めの……本?
何冊かの それを受け取り
表を見ると…
見ると……
『!?』
ほぼ 裸で抱き合ってる…?!
……ほ、ほえぇぇ!?
な、なんじゃこりゃっ!
エ、エロマンガ///!?
え……///
宏海……こんなの見てるんだ…////
へぇ…/////
って………、あれ?
これ……どっちも 胸がない……??
どう見ても……男と男………
っ!?
えええ!?
次の本、次の本、と確認してみる。
けど………、
これも、男と男!
これも!
これもっ!
こっちも、男と男ーっ!
全部、
(服を着てる着てないの違いはあれど)
紛れもなく「 男と男」が 抱き合ってる!!
『ちょ…////!な、なにこれ??』
『まあまあ。中も見てみて?』
『……?う、うん……』
言われたとおり、パラパラッと めくる
……
めくると……?
『────っ!っっ!?』
な、なんじゃこりゃっ!!
エロマンガーッッ///!!!
裸の男と男が
ああああああああっ////////!!
なんですか
これはぁぁぁぁぁ//////!?
───と、
覚えてるのは ここまで。
またしても俺は……
白目をむいて
失神……
……したらしい。(←宏海 談)
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