act.2

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「俺今の交番に配属されて丸二年経ったけど、こうやって一緒に飯食うの初めてだね」 「まぁ、それは当然というかなんというか…」 てっきり少し話してさよならするとばかり思ってたのに、神宮さんは私をお昼に誘った。 警察官とご飯なんて、いいのかな。でも、今日はお互い休みだし立場的な問題は発生しないよね、多分。 いやそもそも、私達ご飯食べに行くような仲じゃ… 「中川さんと飯食えるとか、マジ神に感謝だわ」 何食べたいか聞かれたから、チェーン店のハンバーガーショップをリクエストした。 普段仕事の日はお弁当作ることが多いし、たまに無償にこういうジャンクっぽいのもが食べたくなるんだよね。 それに、サッと食べて出られるところの方が神宮さんも都合いいだろうし。 「私なんかに貴重な時間を使わせて、すいません」 「なぁに言ってんの!誘ったのは俺だし」 「ありがとうございます」 お礼を言って、パクッと照り焼きバーガーを頬張った。あー、この甘辛のタレ最高に美味しい。 「フフッ」 神宮さんが、私の顔を見ながら笑ってる。 「何かおかしいですか?」 「そんな険しい顔してバーガー食ってる人、初めて見たからさ」 未だにクツクツおかしそうに喉鳴らしてるから、なんだか無性に照れ臭くなって食べるのをやめた。 「あー、ごめんごめん。食べてください中川さん」 「だって、笑いました」 「可愛かったからだよ」 「そんなはずないじゃないですか」 誤魔化すみたいに、アイスティーをストローで勢いよく吸った。
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