純白を纏う

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「ねぇ、Play(お試し)してみる?」  戸惑いと迷いにゆらゆらと瞳を揺らしている真白に、俺はそう問いかけた。合わさった視線。真白の目の奥で揺らいだ熱を、俺は見逃さなかった。 「真白」  どうする?と誘うように甘く囁く。それに逆らうことなく、コクリと頷いた真白に俺の心はまた歓喜で満たされる。 「真白のSafe word(セーフワード)を教えて」  流行る気持ちを抑えながらそう問いかける。すると真白は少しの沈黙の後、口を開いた。   「……琥珀(こはく)」  なぜ琥珀なのか、という疑問は喉の奥に押し込めた。どんな理由にせよ、真白の目を見ればそれは決して悪い意味ではないとわかる。本人は気づいているのかいないのか定かではないが、ぼーっと吸い寄せられるかのように俺を見つめているその目線が、大いに物語っていた。 (……すごく俺の目を見てるけど、もしかして……)  なんとも言えない複雑な気持ちになりながらも、俺は真白に微笑みかける。   「わかった。ありがとう」  少し真白から距離をとると、ある程度の場所で立ち止まり振り返る。 沸き上がる高揚感に浮かされないよう、けれどもその熱を逃さぬよう、俺は真白を見つめた。  そして、わざとゆっくりとした動作で真白の視線を誘う。  自身の目下、その足元を指差し、本能に従い言葉(Command)を放つ。
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