純白を纏う

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迷わず辿り着いた保健室。その扉を開ければそこには誰も居ない。仕方なく一番奥の端にあるベッドへと横になる。寝不足は嘘でも頭痛は嘘じゃなかった。そこでふと、抑制剤を飲んでいなかったことに気づく。このところ誰ともPlayすることのなかった身体は本能的に不調を表し始めていた。 一度起き上がって水を探す。すぐにウォーターサーバーが目についた。ベッドから降りて紙コップを取って水を汲む。そしてポケットから抑制剤を取り出して飲み込んだ。 紙コップを捨ててもう一度先程のベッドへと横になる。カーテンを閉めたそこは自分一人だけの切り離されたような空間で、静かな室内に響く秒針の音が心地良く耳に届いた。 自分の口元にはもう笑みは乗っていない。空虚な感覚が身によく馴染んだ。 布団も被らずに目を閉じる。より鮮明に聞こえた秒針の音を聞きながら俺は浅い眠りについた。
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