純白を纏う

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淡く光り輝くような金髪はふわふわと揺れる。ぴょこんと頭の上で髪の毛の流れに逆らうように生えた一部の髪の毛も揺れていた。透明感のある肌は光を取り込むように綺麗で、合わさった視線に心臓がドクン、と高鳴り自分の口から小さく熱い吐息が僅かに漏れるのを感じた。 吸い込まれそうなほどキラキラと光を取り込むその碧眼はゆらゆらと揺れていた。乱れた呼吸が苦しそうで僅かに涙を溜める瞳に助けたいと思った。 「深呼吸して、大丈夫。ゆっくりね」 柔らかく優しい自分の声色に驚きながらも目の前の男子生徒の手を優しく握って背中を撫でる。すると徐々に震えていた身体は緩んでいった。目の下に薄く見える隈にある一つのことが浮かんだ。 「眠れてない?」 問いかけた言葉に小さく頷いて見せた男子生徒。怯える子犬のように見えるその姿に、安心して欲しくて思わず目を合わせて微笑んだ。すると僅かに目を見開いた男子生徒は次の瞬間にはストン、と俺の肩に頭を預けていた。 一瞬、驚いて背中を撫でていた手が止まる。けれどすぐにその手を再開した。乱れていた呼吸は安定し始めていて、それに酷くホッとする。縋るように擦り寄るその姿に心が震えた。 初めての感覚に戸惑う間もなく本能がこの男子生徒を求めた。陽だまりのような匂いのするこの人を支配して(愛して)みたいと本能が疼く。 いつの間にか眠りについた男子生徒を俺は優しく抱きしめた。それは初めて感じる心地良さだった。
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