プラニカ

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 創造神は3つの創造神を想像し、創造した。自分に与えれた創造の力をどのように使用していくべきか悩み、苦しんでいた。そこで自分と同じ能力を持つものとの共同作業を望んだのであった。  しかし、この創造が想像を絶することとなる。自分をはるかに凌ぐ創造への熱意を持つ創造神を創造した。その結果、最初の創造神はそのだらしない性格に呆れられ、天地陰陽、元素、宇宙、生物この世界のすべてを3人のみで創造し始めたのである。  そして、最初の創造神はというと3人の創造神にダラクと名付けられその創造した世界に追放された。  「さっきの一発の大きな爆発で戦争は終了したんだよ」  ダラクは床面積畳8畳、高さ2mほどの倉庫の空いた入り口に向かってしゃがみながら言った。  「私には創造できんな、大きな爆発は、ヒトは大きすぎて」  倉庫の中にいるわちゃわちゃした群れ100人の中の一人が答えた。  「対処してよ、自分が。生み出した生物なんだから、君が。被害がおよんでしまう、ワイたちにも。」  この注文にダラクは少々眉を吊り上げて怒った。  「この世界を創造したのは僕じゃない。僕が創造したのは君たちだけ。まぁ、間接的には創造したが…。そもそも創造神はこの世の事象に対して何でも干渉できるものではない。」  プラニカは今は茶色い古めかした着流しを着た顎髭の男、ダラクが創造した唯一の生物である。身長5㎝であること以外はヒトとほぼ変わりない。しかし、創造当初から現在のヒトほどの高度な知能を有しており、技術が進んでいる。  体のパーツや骨格、肌の色が個性に富んでおり、目が真円、耳が三角形、全身毛深い、肌が緑色などのさまざまな特徴を持っている。また、同一の特徴を持つ者同士が団体を作っており、偶に異特徴の者同士が配合することもあったが、ほとんどは同一の特徴の者に対して恋愛感情を示す。  ダラクはヒトがヒトとなる進化の500年ほど前にダラクはプラニカを創造した。最初は、森の洞穴の中で生活し、ダラクの保護のもとプラニカは技術革新を起こしていき、現在はこのミゾセワ町のはずれにあるダラク宅の隣の倉庫に住み着いている。  外から見ると倉庫は古びた木製の倉庫であるが、中からは外の景色が見える特殊な仕様になっている。倉庫の左手前に身長170㎝の女性が壁に背持たれて直立しており、彼女の名前は塩谷陽子、髪型はショートカット、鼻は丸っこ異のが特徴の美人である。今は夏なだけあって服装は快晴色の元気なワンピースを着ている。プラニカがヒトと接触できるように開発されたロボットで彼女の足元にある1㎝浮いた直径20㎝の円盤に乗ることで遠隔操作をすることができる。円盤の上で体を動かすとそれ通りに始大谷が動く。また、歩行や走行の場合、円盤を足で下へ押す格好となりその圧力の大きさ、向きから歩き方を測定、再現する。といった仕様である。  倉庫の左側4分の1は陽子の開発、製造のための工場地帯となっており、キタサミ川を挟んで右側は、プラニカが生活する居住区間である。住宅のほかに図書館やスーパーなどの施設がある。陽子開発のための施設である陽子開発局も陽子の左足のすぐ近くのひざ下程度の建物である。しかし、ヒトと違って競合する団体がないので大体似た目的を持つ施設は2つ存在しない。すべて公共施設といった具合である。  プラニカの一人がダラクに謙譲するために買った陽子の手に持っている芸術性のあるリンゴが入っている袋を指さしながらこう言った。  「買ってきたんだ、リンゴ。でも大変だった、表情をうまく作れなくて。」  100年前に製造され、モグラたたきのように故障と修理を繰り返していた。今回は表情コントロールシステムが故障していた。  「製造されて100年だからな。そろそろしゅう…。」  修理するのはプラニカたちであるが、ヒトの世界のものはダラクが調達することもしばしばある。今回は陽子の故障なので確実にダラクの調達案件である。ダラクは調達の面倒さから言葉を濁らせた。そろそろ2号機が開発される段階であり、今回の訪問での願いを回避できれば、自分が調達係にならなくて済むと思ったからである。ダラクはすぐさま話題を変えようととっさの質問を早口で切り出した。  「そういえば、陽子が実用開始時の様子を君たちは知ってる。」  「知らん。」  プラニカたちが口々にそう言った。さわさわした喧騒の中で一人のプラニカが声を張り上げた。  「確か暴走があって、それで会議の末、試運転の後に実際に使われ始めたって、ダラクさんのもとで。読んだ、歴史書で。」  ダラクは首をかしげながらも笑顔で  「そうか。それなら50年以上動いているんだな。すごいじゃあないか。」  創造神であるダラクはプラニカ全体から個人まですべての歴史を知っている。そして今、その図書館の歴史書のウソがあることを知った。暴走、試運転の下りは事実であるが、会議が認識とは違っていた。会議にしては種を巻き込む大規模なもので、戦争という言葉のほうがずっと似あう事であった。そして、種の危機に陥る状態にさせる可能性があったほどである。  現在から100年ほど前。夜中に実用間近の陽子が近くの建物2棟を倒壊させてしまうという事件が起こった。幸いヒトが住む建物ではなかったため死傷者はいなかった。当時ロボット開発長を任されていたネスナは、部下のマルヂとともに原因の究明に奔走していた。  その夜、ネスナたちは茶屋のカウンターに並んで飲んでいた。  「原因がどうであれ、監視カメラなどのセキュリティ設備がほとんどないからこれに関しても言及されるだろうな」  「しょうがないですよ。起こらないですから犯罪なんて。そもそも曖昧ですが法律も。それに、中止になるかもしれませんよ、陽子の開発も。」  「なんで。最高傑作だぞ、プラニカの。中止はねぇ。」  「普通のサイズですが、ヒトにとっては。強大すぎます、私たちには。制御できるもんじゃあない、とても。私はそう思いますがね。」  そう言われたネスタの赤黒顔が見る見るうちに真っ青になっていった。立場を追われることはもちろんだが、この製造自体に支障がきたせばプラニカの歴史の汚点となるからであった。  「辞めよう、この話。原因究明しなければならないんだ、また明日から。休もう、今だけは。」  マルヂの話が自分の助けの言葉が全くでないと悟ったネスタは、自己防衛のためにはっきりと壁を作った。  2人は黙ってグラスに入っていた分の茶を一気に飲み干し、店を出た。マルヂの「お疲れさまでした。」という言葉に対して、ネスナは手のひらを見せるだけにとどまった。お疲れさまでしたという言葉は彼にとっては未来のない言葉に聞こえ返す言葉もなかった。店から自宅まで徒歩で約10分といったところであり、自分の凄まじく青黒い未来を創造するには十分な時間であった。  早く寝てこの記憶を自分の頭から一時、取り出しを試みたかったが、先ほどのマルヂの発言でさらにネスナの頭のほとんどの記憶領域を陽子が占めた。この  「終わった。こうなったか。私の存在意義は何だったのだ。ここまでして辞めるのか。今は山の中腹だと思っていたが、すでに頂上であったか。あとは下るだけ。いや、そもそも原因は何だ。話はそれからだ。セキュリティが弱いのはプラニカの歴史がずっと平和だったからだ。歴史の原因を個人に押し付けることがあろうか、いや、ある。」  ネスナがふと前に目をやると、遠くのほうに山が見えた。あれはダラクが倉庫の外に作った標高50㎝のなだらかな山で土から一応の存在を知らせるかのように雑草がいくらか生えている。倉庫内に山のような自然の景色がないため試しに作ったものであった。ネスナは転がり落ちる自分を想像してしまい、より一層安住の自宅へ急いだ。その道の左右には家が立ち並んでいる。塀や家の壁はあれど、この家の中の者との距離はほんの20㎝程度。ネスナはさらに自分を批判し、隅へ追いやろうとしている者たちを想像してしまった。道幅が奥へ行くほど狭まって行き、最後には幅が0になっていた。その先は道はなく、ただ何も見えない闇が広がっていた。他の者を頼れないと思い、闇によりどころとし、恐る恐る足を延ばした。闇はふわふわした感触で心地よい歩を進めることができた。  「こんばんは。」  さまようネスナに一人の者が声をかけた。全身闇より黒い闇をまとい、彼の前に立っていた。その顔に見えるのは大きな笑顔であった。そして、ネスナをじっと見つめた。  「ネスナさんですよね。大丈夫ですか。」  「闇があるとは、闇より濃い。私はなります、あなたの一部に。」  ネスナは暗黒にすがるようにひざをついて彼の服の裾をつかんで懇願した。  「何言ってるんですか。」  「私の人生の大半が私を引きずり落としに来ているのです。」  「そんなことはないでしょう。あなたの信頼と実績はみんなの知るところですよ。」  「しかし、より一層落とすのです、その実績が。」  「あなたは強大な力の制御を確かに完成させたのですよ。エラーなどはない完璧なものを。今回の事件の原因はあなたの陽子の開発過程にはないのではないですか。」  ネスナが求めた暗黒の意図に反していたが、ネスナは陽子開発を振り返り、研究結果にエラーはないと確信した。わけではなく、マルヂにえぐられた傷を癒す絆創膏のようなその言葉がうれしかっただけである。  「あなたは考える人なのです。今のように直感的に一喜一憂してもあなたは良いことはないですよ。マルヂのように直感で話すようではあなたたちはこの世を上手には渡れないのです。」  そういうと男は後ろへ歩を進めた。ネスナはその意図を聞くため、追いかけたが男はみるみる明るくなりやがて闇と同化し、跡形もなくなった。  どういう意味なのだろうか、考えすぎだとよく周りから言われていた、直感で動くことは良くないのか、私はどうすればよいのだ。マルヂはうまく世を渡っているように見える。それと同じことをして何がいけないのだ。…ネスナは闇を進み続けた。  朝9時、ネスナは自宅へは帰らず陽子の足元にもたれかかって寝ていた。陽子の周辺は事の一軒依頼、立ち入り禁止になっており、草木の気配がぐっと強く立ち込めていた。  「起きてください、ネスナさん。」  マルヂに肩をゆすられネスナは目を覚ました。  「寝てたんですか、こんな危ないところで。考えすぎてるんですよ、陽子のこと。帰っていいですよ、今日は。」  マルヂが帰宅を促すと、一瞬承諾しようとしたが、すぐにネスナは拒否した。昨日の暗黒でネスナは確かに決心したのである、信頼と実績はみんなの知るところであると。  「おはよう、マルヂ君。問題ないよ、私も陽子も。」  そう言って、立ち上がると監視カメラの下、陽子開発局へと入っていった。依然はICカードをかざすと入ることができたが、それをする機会が壊されていた。よって、緊急のセキュリティ装置としてデジタルカメラを入り口を映すように設置した。昨日は究明初日で、案の定何者かが工場や開発局へ入った形跡があった。   開発局は畳半畳の工場に隣接しており、四方の壁には大きなモニタが設置されており、中央には職員の個別の机が10個ある。普段はテレパシー操作で開発、研究を進めているが、原因が判明していないため禁じられている。よって、ネスナは画面横についている穴に線をつなぎキーボードでシステムエラーがないか、陽子の行動履歴を確認する。  その夜、またいつものように二人は酒屋のカンターで酒を飲んでいた。  「やっぱり、操作した痕跡がありましたね、陽子を。もう、言及されることは決定ですね。セキュリティの問題について。さよならですかね。」  「だよね。」  また、みるみるネスナの緑顔が真っ青になっていく。その時、ネスナの隣で男の声がした。  「そんなことないですよ。だって、セキュリティの強度はどこの施設も低いですよ。問題になってからその当事者だけ危険な立場になるとは考えられないですよ。」  暗黒の男であった。その言葉には全幅の擁護があり、まるで快晴の空のようなすべてを照らす空色であった。  「それは、無責任だ、あまりに。」  対して、マルヂは夜の空から暗黒へ誘うような濃藍をまとっているようだった。  マルヂと男で暴投上等のキャッチボールが始まった。セキュリティ、開発、製造、安全の問題点、果てはネスナの立場、役割の重要性まで話題は広がりを見せた。だが、どの話題に対しても二人の立場は変わらなかった。  ネスナはどちらにつくか決められずにいた。私は長の立場でありながら、自らの心の底から出た意見など一つとしてなかった。ただ、マルヂがまとめた結果に判を押すだけ、中心とは印象ばかりの机に座り犯を押すだけのアルバイトと変わりないのである。ネスナは多量の汗を持った両手を膝の上に置きう、つむいていた。今は彼らの球をキャッチできるグローブなど誂えてもらっていない。しかし、ボールは両選手間の間のみで行われ、ネスナには来なかった。両選手は気づいていたのである、ネスナはそういう者であると。  「しかし、あなたにも責任はありますよね。だって一員なんですから。」  男が放った言葉に一瞬ゴーヤを噛んだような苦い顔を見せた後「お疲れさまでした」とと言い残し酒屋を出て行った。  ドンドンとした喧騒の残りが舞う酒屋で男は空いたグラスをマスターに差し出しながら同じ酒を頼んだ後ネスナに笑顔を向けた。  「いやぁ、疲れました。とても言いたい放題でしたな。しかし、あの者にも責任はありますよね。」  「まぁ」  「いやしかし、問題点はあるけれどあなたは確かに陽子の完成の手前までこぎつけたのですから。思い返してみてください、あなたはいつも開発の要であったでしょう。」  確かに決定権はネスナにある。それは本人の知るところであり、絶対の権利である。しかし、自分には即決には優れておらず、いつもマルヂの意見に自分の椅子を明け渡してしまうのである。  しかし、今回のプロジェクトを振り返ると最初はマルヂの意見が椅子を奪うのだが、すぐに頓挫し、いつの間にかネスナが座りなおした椅子が中心となっていた事がしばしばあった。  「そうか、そうですよね。」  少し明るい口調になったネスナに釘をさすように言った  「ですが、なんでもすぐに思ったことをいうことは、良い部分も悪い部分もあります。マルヂは様々な件の初速の力を上げますが、敵を作りやすいのです。しかし、あなたとの相性は良いと思います。マルヂとともに最後まで行ってください。それでは。」 「ありがとうございます。」  男は新しく来た茶を一気に飲み干し酒屋を出た。  ネスナはその後、その感激をお菓子に茶を飲んだ。  「あの、そろそろ。」  ネスナはそのあとに続く言葉に気づき、お茶を飲み干した。店を出て家に帰る。  最後までマルヂとともにこの件を環椎する意思を固めた。山を見ると山の頂上に接するように星がポカポカと灯っていた。    調査3日目、ネスナたちは今日も引き続き調査を行う。しかし、今日は特に進展がある日であった。  ネスナが研究所へ入ろうとしたとき目の端に違和感を覚えた。目を底に向けると陽子の左足の陰に茶色の者を確認した。身長はプラニカの中では高めの8㎝程度で驚くべきは肌の色が茶色であった。  ネスナは驚きと恐怖のあまり、すぐにその者を見つめたままあとずさりした。  びっくりした、こんなところでなにしてんの、というか肌が茶色だがプラニカと同じ体のつくり、緑色の肌はプラニカの定義ではないのか、今回の暴走に関係するのか、それともただ露頭に迷ってここに行き着いただけ、というかやせ型というかやせ細っているのか。  何か言葉を投げてみようか、しかし、われらにとっては言葉という意味を持ったものであったとしても、あのものにとってはダイナマイトを投げられたと同意と取られてしまうのではないか、もしくは全く別のボール遊びに取られてしまうのではないかと考えているうちにマルヂが出勤途中にネスナに気づき静寂の空間に入ってきた。あいさつしようとした瞬間、その者に気づいた。 「おや、誰ですか、肌が茶色なんてイケてますね。そんなことより、痩せ細っていますね、大丈夫ですか。何か食べ物を」 「あぁ、頼んだよ。」  マルヂは研究室内の冷蔵庫に入っているであろう食料を急ぎ取りに行った。 「こんにちは」  ネスナはその者に対して精一杯の高さを設けた口角をそのままに声をかけた。その瞬間、外の世界へとつながる倉庫の扉が5㎝開いた。 その扉は研究室内の「開閉室」という出入りできる人物は限られている。  開けたのは誰だ、さっき研究室に向かったマルヂか、でもなぜ開けたのだろうか、この中で見たことがないということは外の世界の者であるならば扉をあけるて逃がすのが正解か、マルヂは即決即断の者だから当然か、しかしこの扉を開けることはかなりの責任を伴う行動である。そもそも、この者はいつからここにいてこの3日間何をしていたのだろうか。  そのような考えを張り巡らしている内、そのものが開いた扉の方へと走っていることに気づいた。しかし、気づくにはあまりに遅かった。まもなくそのものは扉の外へ行ってしまった。両手に食料を抱えたマルヂが研究所から走ってきた。 「お待たせしました。あれどこへ行ったんですか」 ネスナは落胆の表情で恐る恐るその者の所在を含む事の顛末を伝えた。 「逃げられたんですか、扉は開閉室でしか操作できませんよね」 「そうだ」 「それでは、すぐに行ってみましょう」 マルヂの勢いに押され、ネスナは疑惑の言葉をかけようとする間もなかった。しかし、慎重を極めたネスナはマルヂの言葉に勢いがなかった場合でもできなかっただろう。  開閉室には誰かがいた痕跡があったがその者の現在の所在を調べられるほどのてがかりはなかった。 「どうしましょうか、茶色の肌の謎の者、開閉室に出入りした謎の者と不明すぎる点が多すぎます。」 「とりあえずカルロさんに相談しよう。」 カルロはプラニカの長老で裁判や警察の類がない中で、様々な事象についての助言や会議の議長を務めている。また、プラニカの繁栄に努めた英雄の一族であるための地位であるとともに確かな見識をもち、多くの者が慕う人物である。 カルロの家は研究室のすぐ近くの3階建ての一軒家である。普通の一軒家は一階建てがほとんどであるためマンションとは違う高い建造物はまれであり、外壁が緑一色であることから一つのシンボルにもなっている。カルロは毎夜妻に仕事と偽り、3階の自室で陽子を眺める事が至福であり、ルーティーンであった。  呼び出しのチャイムがなった。ここのところ昼、妻は私用でいないので陽子を眺めに浸っていたカルロは急ぎ階段を降り、玄関までやってきた。服の乱れを直しのぞき穴を見るとそこには陽子開発局の者が二人いた。それも長を含んでいた。  ドアを開けると二人は挨拶をほどほどに訪問の趣旨を話した。カルロはルーティーンのことではなかったので、安堵した。  「承知した。会議を開こう、いくらか者を集めて。」
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