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「俺はようやく見つけたんだ」
「えっ?」
「探し物が見つかったんだよ」
「奇遇だね。僕も見つけられたよ」
「お前を愛している」
「……」
「照れるなよ。こっちまで恥ずかしくなるだろ」
「ごめん、つい……」
「俺は、剣を振る理由を探し続けていた。ベル、その…お前のために剣を握らせてくれないか?」
「僕でいいの?」
「あぁ、お前がいい」
「まったく、困った子供だよ。これからどうするの?」
「どうとでもなるさ。俺とお前なら」
「それもそうだ」
そこにもう夜叉はいなかった。
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