22時12分、僕らの希望

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 夜と同化した新幹線の車窓は、点々と散らばった建物の明かりを映す。  僕は横に伸びた光の筋を見ながら、落ち着かない気分で、いつものように君からの連絡を待った。  日常が崩壊する前には、警告音が鳴るものだと思っていた。  胸騒ぎがそうだというのなら、僕は多すぎる警告に慣れきってしまい、見落としてしまったのだろう。
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