12人が本棚に入れています
本棚に追加
あの日もそうだった。
僕のスマートフォンの電波が復活した途端、君からの通知で画面が溢れかえった。
「ごめんね」の言葉が届いた時、僕はやっと胸騒ぎを覚えた。それまで、君が謝ったことなんてなかったから。
平衡感覚を失って、転覆してしまった君。
僕が着いた時には、もう冷たかった。
僕は君を抱きしめながら、最初のうちは治るんだって言った友達の言葉を思い出していた。
それはいつまでだったのだろうと考えながら。
最初のコメントを投稿しよう!