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あれから三日経った。
相変わらず女子たちはあたしに冷たい視線を向けてくるが、面と向かって意地悪な態度をとってくる人は一川さん、二科さん、三好さんの三人組くらいしかいない。
もしかしたら演目が人魚姫だからかもしれない。
もしハッピーエンドで終わるシンデレラや眠り姫だったら、今頃あたしは校庭で磔にされて火炙りの刑に処されていただろう。
一方、見えない相手からの嫌がらせは、一日一回のペースでもう三日間も続いている。上履きを隠されたりロッカーを水浸しにされたり悪口が書かれたメモが入っていたりといったものだ。犯人がうまく立ち回っているため、その痕跡はまだ少しも掴めていない。
それに、あたしには犯人探しと同じくらい気にしなきゃいけないことがあった。
「真鍋ダッシュは厳禁とあれほど言っただろうが!」
少し前を歩いていた風紀委員が振り向く前に怒鳴る。見もせずに決めつけるのは風紀委員としてどうなのか。まあ確かに走っているのはあたしたちなのだけれど。
風紀委員を追い抜き、廊下の少し先で振り返る。あたしを追いかけていた真昼は風紀委員に捕まり、正座でこんこんと説教を受けていた。
よし、今のうちに逃げよう。
あたしは廊下の角を曲がって階段を一段飛ばしに駆け下りる。
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