閉幕 今日もマジで解雇な5秒前

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閉幕 今日もマジで解雇な5秒前

 うちの高校はその次の準決勝で敗退したが、十何年ぶりとなるベスト4という快挙を成し遂げた。  その翌日、あたしはお母様に真鍋家に呼び出されていた。  当然あたしは解雇を覚悟していたし、実際、真鍋家のリビングではお母様が額に青筋を浮かべながらソファにふんぞり返っていた。 「先日は、どうも」 「すみません……」  怒っているのがビシビシと伝わってくるから、お母様の目を見られない。  でもやってしまったものは仕方がない。ええい、覚悟を決めなきゃ。 「失礼なことを言ってしまってすみませんでした。今までお世話になりました!」  深く頭を下げると、お母様の冷たい声が降ってきた。 「誰が解雇って言ったかしら?」 「へ?」  顔を上げる。口調こそきつかったものの、お母様の顔は先ほどより少し和らいでいた。
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