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「確かに、交際は即解雇よ。でも交際禁止は恋愛禁止じゃない。あなたたちはまだ付き合ってなくて、前者を守るなら解雇する理由はありません。それとも、今時の若い子はみなまで説明してあげないと意味がわからないかしら?」
あたしは慌てて首を横に振った。
これって、実質認められたということだろうか。
「ありがとうございます!」
「調子に乗ったらすぐ解雇するから」
「はい、乗りません!」
「恋愛は利害の一致っていう私の考えは変わらない。でもあなたは真昼にメリットをもたらす存在のようだから、今のところは静観します」
それからお母様は、茶目っけたっぷりにウインクした。
「それに、今あなたに辞められるとうちも困っちゃうの。引き続きうちの三兄弟のお世話をよろしくね、家政婦さん?」
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