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次のサーブでは先輩がかろうじて拾ったが、ボールは大きく弧を描き、相手コートに入ってしまう。
トスが上がり、さっきの体格のいい選手がスパイクを打つと、それはブロックに跳んでいたうちの高校の選手の指先をかすめた。
ボールがコート外に飛んでいく。
一番近くにいたリベロの先輩が走ってそれを追いかけるが、間に合わないと判断したのか、途中で立ち止まってしまった。そのままボールは後方に飛んでいき、バウンドして体育館の壁にぶつかる。
ホイッスルが鳴る。試合終了、うちの高校の負けだ。
整列の号令がかかりみんながめいめいにコート中央にむかって走り出す中、五番が立ちつくしていた。
彼は肩を大きく上下させながら、天を仰ぐように上を向いた。あれは真昼だ。
あたしはコートから目をそらす。いつも自信満々な真昼のそんな姿を見ていられなかった。
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