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なのにどうしてこうなったのだろう?
僕は普通に平凡に暮らしていくために、大学でも目立たずひっそりと過ごしていたはずなのに、なんで今こんなことに・・・。
「あぁ・・・っ」
後孔をバックから奥深く抉られ、僕の口から高く甘い声が上がった。
「瑠羽の中、すごく熱くて気持ちいい・・・」
後ろから腰をがっちり掴んで僕に熱い昂りを穿っている男が喘ぎを含ませながら言うと、前にいた同じ顔の男が僕の顎を捉えた。
「瑠泉ばかりずるい。オレも。瑠羽、お口開けて」
そう言うと、目の前に太くて熱い肉棒が突き付けられる。
「ほらあーん。瑠羽、いちご味好きでしょ?」
薄いピンク色の液体をそこに垂らすと、その昂りを僕の口に押し当てる。鼻をくすぐるいちごの甘い香りに僕は無意識に口を開けると、すかさずそれは口腔いっぱいに押し入ってきた。
「んぁ・・・ぁ・・・」
太くて長いそれは到底含みきれず、苦しくて涙が流れる。だけど、僕の口に入っただけでさらにそれは大きさを増し、両手で頭を固定されると、自ら腰を動かし始めた。
喉の奥まで突き入れられて嘔吐きそうになるけど、口に広がる甘いいちごの味と、後孔を思う様突かれる快感に、いつしかそこも麻痺して、僕の中にはもう快感しか無かった。
「瑠羽のお口、すごい気持ちいい。オレのおいしい?もっと舐めていいよ」
口の中を出入りしていたものが不意に抜かれ、再び液体を垂らすとまた差し出される。でも今度は僕は自分から口を開いてそれをぱくんと口に含んだ。
身体を支えてるので手は使えず、ひたすら舌だけを動かす。でもどうしても含みきれない根元部分には舌が届かずもどかしい。
「ん・・・んん・・・ん・・・」
口の中でどんどん大きくなるそれを夢中で舐めていると、後ろの男・・・瑠泉がわざと大きく突いた。
「んぁっ・・・っ」
「そんなに瑠風のがおいしいの?瑠羽からだってこんなに甘いいちごの香りがしてるのに。それとも自分と同じ香りだからそんなに好きなのかな?」
そう言うと僕のうなじに鼻を寄せて、ぺろりと舐めた。
敏感なうなじを舐められて僕の身体が跳ねる。
「ここは俺が噛んでいいんだよな?」
後ろの瑠泉がそう言うと、前の瑠風が頷く。
「いいよ。結婚はオレね」
発情して朦朧とする頭では二人の会話が理解できない。けれど、上と下に穿たれたアルファの昂りに僕の身体は歓喜に震え、早くアルファの精を打ち込んで欲しくて自ら腰を振っている。なのに、頭の片隅に残った僅かな理性がこの異常な状況を理解出来ずに恐怖する。
こんなことおかしい。
狂ってる。
だって、僕たちは・・・。
僕を責める同じ顔をした二人は、僕が生まれた時から一緒に育った、僕の兄弟・・・。
僕たちは三つ子なのに・・・!
僕の僅かな理性が頭の中で叫んだ瞬間、うなじを鋭い痛みが襲う。そして、喉の奥と身体の奥深くにそれぞれアルファの熱い精が勢いよく放たれ、僕は例えようもないくらいの快感に襲われる。
そして、うなじが燃えるように熱くなり、そこから絶対的な力が流れ込んでくるのを感じながら、僕の意識は薄れていった。
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