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 俺が答えると、俺の後ろに回って、ポニーテールにしてた髪を解く。それから、左の半分をぐいっとまとめていじってる。 「ざっくりだけど……」  そう言って、鏡を差し出してくれたから受け取って見てみる。手櫛でまとめたから綺麗にではないけど、粗方絵の通りだ。見たことねぇ髪型だから楽しいな、これ。 「いいじゃん。オッケー」 「良かった。……メイクはね、こっち」  隣のページには目の絵が描いてあって、色を塗ってある。綺麗だな。 「いつもつり目で横幅出す感じだけど……下の目尻、どっちかって言うと少し下がり気味でしょ? だから、この辺のアイライン太くして強調するのと……上のアイラインは黒目の上を強調して、縦を出して、丸い感じに」  へぇ、結構感じ変わりそうだな。 「ほら、中川翔子ちゃんみたいな感じの、かっと目を見開いてるみたいな」 「あー、そんな感じすんな」 「あれ、楳図ヒロインの、イメージらしいけど」 「ホラーで絶叫してるアレってことかよ」 「そうそう」  あんまホラー読まねぇけどわかるわ。ホラー漫画っつったら、あの顔だよな。めっちゃ目ェかっぴらいてるやつ。 「了解。大体把握したわ。任せたぜ」
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