9人が本棚に入れています
本棚に追加
俺が答えると、俺の後ろに回って、ポニーテールにしてた髪を解く。それから、左の半分をぐいっとまとめていじってる。
「ざっくりだけど……」
そう言って、鏡を差し出してくれたから受け取って見てみる。手櫛でまとめたから綺麗にではないけど、粗方絵の通りだ。見たことねぇ髪型だから楽しいな、これ。
「いいじゃん。オッケー」
「良かった。……メイクはね、こっち」
隣のページには目の絵が描いてあって、色を塗ってある。綺麗だな。
「いつもつり目で横幅出す感じだけど……下の目尻、どっちかって言うと少し下がり気味でしょ? だから、この辺のアイライン太くして強調するのと……上のアイラインは黒目の上を強調して、縦を出して、丸い感じに」
へぇ、結構感じ変わりそうだな。
「ほら、中川翔子ちゃんみたいな感じの、かっと目を見開いてるみたいな」
「あー、そんな感じすんな」
「あれ、楳図ヒロインの、イメージらしいけど」
「ホラーで絶叫してるアレってことかよ」
「そうそう」
あんまホラー読まねぇけどわかるわ。ホラー漫画っつったら、あの顔だよな。めっちゃ目ェかっぴらいてるやつ。
「了解。大体把握したわ。任せたぜ」
最初のコメントを投稿しよう!