エンド日常

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 久しぶりに、いや最早何年も言ってなかった映画館に足を運んだ。一般会員1900円は中々だったが、やはり映画館という環境は良い。素晴らしい刺激になってくれた。そのおかげかわからないが小説の内容がスルスルと出てきた。ドピュッシーの月の光のおかげかもしれない。…、恐らくクラシックのおかげだろう、やはり洋楽よりピアノだけの方が集中できそうだ。月の光と線上のメリークリスマス、この2つを聞くだけで私は胸が張り裂けそうな気持になる。胸が詰まるというかもしれない。ちなみに映画の内容だがもう1時間くらい欲しかった、カットした部分が多く展開が急ピッチだった気がする。雰囲気はめちゃくちゃよかっただけにもっと感動させていただけただろうにもったいない。いや、もしかしたら西加奈子さんの作品を映像化すること自体難しいのかもしれない。活字だからこそ伝わる愛おしさの中に切なさが入り混じるなんとも形容しがたい感情に心を揺さぶられるのだ。サラバ!とふくわらいを今度読もうと思う。だが一つ欠点が西加奈子さんの作品にはある。数日その内容を引きずってしまうのだ。ため息を何度も吐かないと胸が張り裂ける心地が治らないのだ。黄色い象は未だにあの曲を聞いただけで泣きそうになってしまう。私が一番好きなシーンは美少年の男の子がツマに当てた手紙のところだ。何故か、あそこでぼろ泣きしてしまった。形容できない涙だった。  髪も短くしてスッキリだ。視線恐怖症という名の陰キャすぎて人の目が怖い私はすぐに前髪を伸ばしてしまう癖があるので今回は結構バッサリ目にいった。アーティストで前髪で顔が見えないのはカナブーン、米津玄師、ラッド、私以外私じゃないのの人、バンプもか。才能の有無に視線恐怖は関係ないのである。(彼らは世界観のために隠している節もあるが)
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