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「最後の1つは物資の運搬が飛行機だけな点だ。人里離れた場所までの囚人の移送に飛行機を使うのはわかる。逃走のリスクが少ないからな。だけど物資の運搬まで飛行機に拘る理由がない。陸路が使えるならトラックで運んだ方が楽だ。つまり飛行機じゃないと来られない場所なんだ。」
「なるほど…。確かに妙だな。無人である根拠も同じ?」
「そう。有人ならわざわざ食事の量を減らさないで、車で買いに行けばいいだろ?囚人が餓死したりしたら問題だからな。それに人がいる島でこれだけの施設を隠せるかどうかも疑問だ。」
「確かにここは島だな。」
「なんで誤魔化せると思ったんだってくらい荒野ってのは不自然な話だ。」
「なるほど。じゃあ逃走手段ってのは?」
「定期便の飛行機。」
「だよな。島ならそれしかない。けど難しくないか?」
「簡単な脱獄はないよ。言ったろ?問題点が山積みって。」
「本当だな。解決できるのか?」
「解決しないと仕方ない。だからまだ俺が知らない刑務所の情報をわかるだけ教えてくれ。」
「わかった。けどその前にお前から聞かなきゃいけないことがある。」
「なんだ?」
浩太は真剣な顔で答えた。
「お前が脱獄する理由だ。前聞いた時より詳しくな。お互い信頼し合うためにも脱獄の理由はしっかり把握しておきたいんだ。いいかな?」
「…わかった。お前には話そう。」
…続く。
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