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不思議な骨董屋
『ご先祖様は天狗なんだって』
そう、親戚達が口々に噂をする。
どう言うことなのか問うても、さぁよく分からない、ただそう聞いたなんて曖昧な答えしか返っては来なかった。
どうせ先祖は山伏で、それを天狗なんて表現をしただけなんだろうと、本気で信じている者は親戚の中にはいなかった。
だから自分も本気で信じてはいなかったし大して興味もなかったから、まさかあんなことになるとは夢にも思わなかった。
『おいで、大丈夫だから……』
一人寂しく泣いているところに差し出される手はとても優しく、藁をも掴む思いでその手を取った。
そしてこの日から運命は変わる__
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