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「すいません。でも、少なくとも他の誰にもしませんから。こんなことは。……その……先輩の背中見てたら、つい」
「分かった。もういいよ。……じゃ、何か飲むものちょうだい。何でもいいから」
「……はい」
そう答えながら彼は私を離さず、またぎゅうっと抱いて髪にキスしたりする。
……無意識……なんだろうな……。
気づけば雷の音は止んで、彼の肩越しに見える窓には日が射していた。
『雷鳴』了
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