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カリマは東側にあるベッドを調べに行った。
東側に枕があり、西に縦方向になっている。
ベッドの南側にはタンスがある。
タンスの上には蓋の開いたダンボール箱が置かれてある。
中にはがらくたのような物が沢山入っている。
その中でも一際目立つ物がある。
白黒の1冊の本だ。
ただの白黒ではなく表紙と裏表紙で1つの陰陽のマークとなっている。
(不思議な模様の本だな...。何が書かれてあるのだろうか。)
カリマは疑問に思いながらその本を手に取り、パラパラとページをめくる。
(?真っ白でなにも書かれていない…?)
その途中で、小さな紙が落ちた。
(!何か落ちた。)
カリマはそれを拾い、調べてみる。
(これは...)
そこには文字が書かれてあった。
―今はまだ、己が「空白」なだけ。
己を1つ見つけると、それが魔法となってこの本が1つ埋まる。
この本は己の「思い出」となる―
(魔導書、ということだろうか。)
カリマは魔導書を手に入れた。
(このまま持ち歩くのは難しいでしょう…先程の鞄に入れて持つことにしましょうか)
そう思いカリマは机の横に下げてあった鞄に魔導書を入れ、背負った。
(さてと…)
カリマはまたタンスの前に戻り、二段の引き出しを順に開ける。
だがこれといった収穫はなかった。
もう一度タンスの上に置かれてあるダンボール箱の中身を調べる。
(ここにはもう何も無さそうですね)
カリマは自分が出てきたダンボール箱の方へと向かう。
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