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第3話《探索編》
#人間界#
『脱出』《ドアの仕掛け》
ドアには縦長のなにかをはめるための凹みが五つある。他は何もない。
(とても薄いものをはめる感じですね。)
(ドアの仕掛けを調べ終ったので次は他の場所を調べましょう。)
カリマは次に机を調べてみることにした。
机の上には壁側に2段の小さな本棚、羽ペンと墨汁、中央にはページの開かれてある本がある。
机の左側にはリュックが掛けられてある。
本棚をよく見ると赤、青、黄色、茶色の本がバラバラに置いてある。赤、青、黄色の本はそれぞれ2冊、茶色の本は1冊だけある。
そして、茶色の本以外には西暦が書かれてある。
上段には隙間はないが、下段には本3冊分の隙間がある。
(本棚は後にしよう。)
カリマは本棚の謎を後にし、ページが開かれてある本を調べることにした。
閉じて表紙を見ると茶色の本だった。
最初のページを開くと文字が書かれていた。
―234786年9月15日(土曜日)晴れ
今日から日記を書くことにした。
ぼくが研究員にここに連れて来られたのは昨日。
なんでここに連れて来られたのかはまだ分からない。
でも昨日、この家を探索して分かった事がある。
それは、ここの研究員たちは魔神について調べているという事だ。
ここの研究員たちは魔神をなんらかの方法でふういんしたいのではとぼくは考える。
ぼくはぼくで魔神について調べることにした。
この日の日記はここで終っている。
(子供?)
パラパラとページをめくり、最後のページを開くとそこには紙があった。
この紙には目の前にある本棚と同じ形の本棚の絵が描かれている。
だが、本の位置が違っている。
この絵と同じ順に並べると良いのだろうかとカリマは考える。
しかし、この絵には下段に金色の懐中時計があるのに目の前の本棚にはない事に気付いた。
(?懐中時計が机の上には無い…。どこだろう…)
机の右側にある引き出しを調べる。
引き出しは3段になっていて上から小さい順だ。
一番上の引き出しを開けようとするが、鍵が掛かっているのか開かない。
真ん中の引き出しを開けると小さな箱が入っていた。
(これは…)
カリマは小さな箱を入手した。
(この箱、形からして仕掛けがありそうだ)
そう考え、触っていると木の板がずれた。
(やはりか。この箱はからくり箱だ。)
この箱は正確な手順でしか開かないからくり箱だ。
このからくり箱は、木の板を動かし9つの手順を踏むと開く仕掛けである。
(きっとあの手順のはず。)
―2,3,4,7,8,6,9,1,5
カチャッと心地の良い音が鳴り、蓋が開いた。
蓋を外すと、中にはおしゃれな鍵が4つ入っていた。
クラブ、ダイヤ、ハート、スペードの鍵だ。
そして1つ地味な鍵がある。
(この地味な鍵はきっと机の引き出しを開ける為の鍵だろう。)
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