雲のコラージュ
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吸殻を空に翳してみた。 先から煙が出ているように、たなびく雲がコラージュした。 煙も雲も流れていく。 ひとの気持ちも流れていく。 だけどもう少し、傍にいて欲しい。 せめて煙草の残骸だけでも。 僕は二たび車に乗った。 灰皿にその吸殻を入れた。 初恋の思い出。 失恋の思い出。 大切な思い出。 彼女が未だに車に乗ってくれているかのように、車内はまた、うっすらと煙草の匂いがあふれ出した。
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