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罪を与える
「内命婦のことに口を出す事は異例であるが、今回の件について断じて余は許すことは
できない。 尚正、提調尚宮をここへ呼べ」
「はい、世子様」
監察宮に世子が来たことで、尚宮や女官
達は慌ただしく動いていた。内命婦は
本来大妃が実権を握っていて、例え王
であっても干渉することが出来なかったが
龍英の父である龍敬が法を改正し
何か重大な問題が起こった場合は
王や世子も実権を持ち対処することが
可能になったのだ。
「世子様」
「話は聴いたな。尚功でありながら世子嬪候補を侮辱するなど決してあってはならぬ。よって下女に降格、杖で30回叩け」
「はい、世子様」
外に連れ出された尚功は板に固定され
強く腰の回りを打たれて気絶した。
この出来事がきっかけとなり揀択が
行われている時は大妃と中殿、尚宮以外の
内命婦は立ち入り禁止となった。
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