青き鳥。散る。

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 あれから五年の月日がたった。  自分のできることを探し始めた私は副業を始めようとしていた。手っ取り早く自信を付けるには金を稼ぐのが一番だと思ったからだ。  なんの副業をするのが一番効率的なのかを知るために、安い給料から捻出するに足る自分に合うもの副業のセミナーを探していた。  まだ収入はなかったが、もう少しで自分がどうすればいいか見つかる気がした。  どの種類の副業であれ今後収益を上げることができれば五年もたたないうちに先行投資してきたお金は回収できるはずだ。  昼のニュースを見ていたら、いつかのメジャー選手が結婚したという報道がされていた。  手に持ったカップの中のコーヒーが小さく跳ねた。  同い年の彼は莫大な収入を得ていたばかりか、また違う種類の幸せを手に入れていたのだった。  私は通勤電車の中で、マッチングアプリに早速登録して検索欄一覧から遅ればせながら将来の伴侶になりたる女性を探し始めたのだった。
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