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「どうぞ入ってください」
「遠慮なくお邪魔します…」
私は佑介さんを部屋に招き入れた。
伊集院佑介さん。
彼は政治家の名家・伊集院家当主。
自身は警視庁警視総監。
私は乳飲み子だった香里と一緒に陸橋から川に飛び降りようとしていたトコを佑介さんに助けられた。
彼は私達に住処と職を与え、こうして定期的に会いに来た。
「じぃじ・・・えほんよんで」
「香里ちゃん…ちょっと見ない間にまた可愛くなったね…」
私がキッチンでお茶を淹れている間、香里は佑介さんの膝の上に座り、図書館で借りた絵本を読んで貰った。
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