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「粗茶ですが…どうぞ…佑介さん」
「ありがとう…小夜ちゃん」
絵本を読んでもらった香里は佑介さんのお膝から私のお膝に移った。
香里は佑介さんを『じぃじ』と呼び、とっても懐いていた。
「小夜さん…お仕事はどう?」
「忙しいですが…頑張って働いています…」
私は佑介さんの行きつけの蕎麦屋『若紫』で働いていた。
私も守さんと同じで母子家庭で育った。
高校卒業後、上京して…『桐生建設』の下請け会社に就職。
現場に来た守さんと知り合い、一年の交際を経て結婚した。
でも、結婚した途端、守さんは豹変。
彼はマザコンでとんでもないモラハラ男になった・・・
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