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「ちょっと来てください…」
俺は長谷川さんの腕を掴んで、廊下に出た。
「俺は何も悪い事してないけど…」
「あの…この事は紡さんには内緒にしてください…勿論…兄貴たち伊集院家の人間にも言わないでください…」
「…俺がまるで…言いふらすかのような言い方だな…」
「すいません…」
「・・・紡さんや伊集院家の人間に言えば…何か不都合があるのか?」
「まぁ~色々と…親父の立場が危なくなります…」
「へぇー・・・」
「・・・絶対に内緒ですよ…」
俺は長谷川さんに念を押した。
「そんな風に言われると益々…言いたくなる…」
「長谷川さん!?」
「冗談だ…」
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