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「あ…プールがある!!ママ、みてみて」
香里はガラス越しに見える楕円形のプールを見た。
パーティ会場となる大広間の向こうには素敵にライトアップされたプールがあった。
「目の前に見えるプールは大人用プールで。あっちに見えるプールは子供用プールだ」
長谷川さんは私たちに優しく説明してくれた。
「・・・香里ちゃん、今日は暗いから…昼間に遊びに来て、入って遊ぶといいよ」
「うん…ママ…こんどはプールはいるから…みずぎいるね」
「え、あ…そうね…」
「平子さんも香里ちゃんと一緒にプールに入るといい」
「私は…」
「俊吾さん!?」
奥さんの杏南さんが長谷川さんの後頭部を叩いた。
「何するんだ!?杏南…香里ちゃん一人で危ないだろ?俺は別に下心を持って言ったわけじゃない」
「顔に出てますよ…」
「失敬だな…後でお仕置きだぞ…杏南」
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