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「ありがとうございます…」
「いいんだよ…パパとして二人を部屋まで送るよ…」
翔さんは車から降りて、熟睡した香里を背中におぶってくれた。
三人でマンションのエントランスに向かう。
佑介さんが私たち親子に与えてくれた部屋はセキュリティのしっかりしたマンション。
家賃も光熱費も佑介さん持ちだった。
何度も佑介さんに送金したが、その度に返金され、私はどうしようもなかった。
佑介さんに甘え、ここまで来た・・・
佑介さんにちゃんと問い質すべきだった。
「!?」
私はポストを開けて郵便物を確認する。
「えっ?」
私宛の白い封筒は一通入っていた。
裏を見ると、差出人は高科守・・・元夫からの手紙。
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