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「どうした?」
翔さんも手紙を見た。
「元夫から私に手紙が来てるみたいです」
「えっ?あ…」
私はその場で封を切った。
そして、一枚の便箋を開く。
「愛しい愛しい小夜へ
君が居なくなって早四年…俺の心の中には寂しさが降り積もっていた。
君を失い、俺の世界も色を失くし、セピア色に染まっている。
君は今、どこで何をしているんだ?
俺は毎日、出社しながら、君の事ばかり考えている。
君だって、俺の事を気に掛けている事だろう・・・
俺たちはロミオとジュリエットのように情熱的に愛し合って結婚したのに・・・
どうして、離婚してしまったんだろう…
__________
____」
元夫からの手紙は所謂ロミオメール・・・
読んでいて、寒気がした。
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