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『槇村レディースクリニック東京』
銀座の一等地にある奏弥先生の兄・京弥先生が院長務めるクリニック。
「翔が俺に相談って…珍しい事もあるんだな…」
京弥先生は午前の診察を終え、院長室の応接ソファで待っていた俺に声を掛けた。
そして、ローテーブルに用意された仕出し弁当を食べながら、相談に乗ってくれた。
「単刀直入に言う…EDになる方法を俺に伝授してくれ!!」
「・・・」
京弥先生は箸で摘まんだ海老フライをポロリと床に落とした。
「俺の海老フライが…」
「・・・京弥先生…どうすれば…EDなれるんだ?」
小夜さんと香里ちゃんをロミオ化した元夫から護れるのは俺しかいない。
その俺が小夜さんのヤバい男になってはダメだ!!
その為にはEDになるしかない…
俺はそう結論付けた。
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