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いつまでも恐縮してても食事がおいしくないし、あんまり感動してると泣いちゃいそうだったから、気持ちを切り替えて会話を楽しむことにした。
兄貴たちの結婚披露パーティーは、なんとペンションを一週間借り切ってするらしい。
式は事前に本人たちと家族だけで挙げるっていうから、俺はそこにも行くらしい。さすがに…結花を連れていくことはできないから我慢する。
ちなみに、俺は健太さんの披露パーティーのときに、「式」と「披露宴」は別のものだということを始めて知った。
だってさ、結婚式に呼ばれることって、そうそうないじゃん。
小さい頃とかは親戚に呼ばれたりしてたのかもしれないけど、記憶にないし。
物心ついてからそう言う場にでくわす可能性は、現代の核家族だとそう多くないと思う。男子だから、元々は結婚式へのあこがれとか皆無だしな。
俺にとっては、健太さんたちに呼んでもらったのが正真正銘初めての結婚式だったんだ。
日本風の神前式、キリスト教風の教会式、他にも人前式とかいろいろあるらしい。健太さんのときは、俺たちは式には出ずにその後のパーティから参加したわけだ。
いつか…本当にいつになるかわからないけれど、将来。
結花と結婚できる日が来たら…そんな夢が広がる。
今のところ俺の脳内での妄想レベルでしかないのが、残念なところだけれど。
そして、兄貴たちの挙式には家族として当然俺は参列するというわけだ。
で、披露宴という形はとらずにペンションに集まって仲間と騒ぐ。
めちゃくちゃ楽しそうだな。
GWの何日目だかにペンションに仲間を集めて、何なら一晩中騒いだっていいという楽しいパーティー。
来てくれた友人たちも、泊まりたければいくらでも泊まってってくれっていう、大盤振る舞いだ。
まぁそうは言っても都内だし、海外挙式にみんなを招待するような出費ではないんだろうけど。
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