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エピローグ
頂上二連覇を達成して、地元に帰ってきた。
試合が終わって解散したら、もうプライベートモード解禁で、結花とそのまま抜けて小旅行をしてから帰ろうかとまだちょっとは思っていたのに、団体行動を乱すなと言われてしかたなくチームと一緒に千葉まで帰還することになった。
いつもと一緒で、結花は当然そのつもりでいたから、多分俺がそんな希望を口に出したらビシッと怒られて終わりだっただろうけど。
月に一度ペースで練習試合を組みつつ、普段の練習を積み重ねる。
秋口には、水野さんと舘さんが今季での引退をチーム全体に告知して、次のキャプテンが俺に内定した。
俺が副キャプテンを指名する形になるんだけど、もう少し考えさせてくれと言ってある。
結花が練習試合のスケジュールを管理してくれて、一年生部員の何人かがマネージャーの手伝いのような感じで動いてくれるようになった。
近隣のチームは俺の性格というか傾向をもう知っているから、一部のチームがやり始めたように、俺ではなく周りをつぶす方式に流れつつあった。
春の大会初戦で俺たちがギリギリまで苦戦したことは、上位を狙うチームはみんな知っている。そして苦戦の理由も、ちゃんと分析されている。
実際、練習試合で似た戦法を取ってきたチームもあった。
でも、当時は水野さんだけだった攻撃カードが一徹、健斗と増えたから、その戦法は無効になったんだ。
水野さんに三人張り付かせるなら、俺は一徹を使う。一徹にも三人付けたら、もう完全にこっちのものだ。自由にボールを動かして、どんどん点を取りに行ける。
俺は個人技で突破することを良しとしてないけど、俺以外のすべてをつぶしにきて俺をフリーにしておくなら、俺が攻めない理由はない。シュート練習状態だ。
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