エピローグ

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結花の言った通り、一徹と健斗を攻撃要員として育てたことで、二人ともスタメンを勝ち取った。これは俺の意向は関係ない…はずだ。 あくまでコーチと舘さんたち上級生が、話し合って決めたこと。 彼らはずっと勝ちに飢えていたから、後輩を使えば勝てるなら勝ちたいという決断をしたんだろう。 殿前も、そうやって強くなっていった。 学部が学部だから、殿前のように毎年どんどんレベルの高い後輩が入ってくる、なんていう状況にはならない。 だから、俺は多分四年間このチームを引っ張り上げ続けなきゃいけないとは思う。 でも、俺たちだって、いつまでもここにいられるわけじゃないから。 同級生以下で次の世代を担うチームを作り上げると同時に、その次のことも考えてリーダーを育成していかなきゃいけない。 まずは、健人のメンタル強化から。 そして、今年のうちはまだいいけど、来年は俺たち三人だけでチームを動かしていたんじゃまずい。下の学年から何人かピックアップして、ピッチで動ける奴と運営面を動かす奴をそれぞれ作っていかないと。 一番大事なのは、俺に対してちゃんと意見してきてくれる奴。 同級生でも二人しかいないそんな人材が、後輩の中にいるもんだろうか…と、半分諦めながら見ていたら、結花が耳打ちしてくれた。 一人…二人…今はまだ遠慮してるけど、多分使えるって。 俺が副キャプテン指名を迷ってるのは、その辺も絡んでる。 今言っちゃうとまだ早いって言われるから、黙って温めてるけど、年度が替わって俺が3年になったところで正式にキャプテン就任するんだから、その時に一学年下の奴を指名できないかなって。 まだ、結花にしか言ってない。
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