『5』

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『5』

神谷は久本に伝えていた通り昼頃に連絡を入れた。 「もしもし?場所を言うからさ、今から宿泊先のホテルまで来てくれ」 「分かりました。じゃあ到着したらまた連絡入れますね」 そう言うと久本は電話を切り、40分後に再度神谷に連絡を入れる。 「もしもし神谷さん?ホテルのロビーに到着しました。上がりましょうか?」 「いや、こっちから降りるよ」 神谷はジャージを羽織り、ロビーへと向かった。神谷がロビーへ降りると久本は来客様のソファーに腰掛けており、神谷にすぐに気が付いた。 「寝起きですか?」 久本はジャージ姿の神谷を見て、苦笑する。 「寝起きっちゃ寝起きだな。帰ってからすぐに寝たんだけどな。思いの外寝過ぎてしまった。とりあえず部屋まで来い、ちょっと話そう」そうして神谷は久本を自身の宿泊する部屋へと招き入れた。 「かぁー!良い所泊まってますねー!さすが師匠だ」久本は悪戯な笑みを浮かべながら部屋中を物色する。 「別にここは家じゃないからお前が期待する様な物は何もないぞ」 「でもやっぱ気になるじゃないですか」久本は手を止める様子なく忙しく辺りを物色している。 神谷は「まぁいい」とソファーに腰掛けて煙草に火を点けた。ふーっと煙を吐き出したと同時に久本が聞いた。 「わざわざ部屋に戻って話って、何を話すんですか?」 「あぁ…別に大した事じゃない。昨日も言ったけどお前は今日から俺の弟子だ。だから改めて互いにもう一度自己紹介しようと思ってな」すると久本は物色していた手を止めて少し笑みを浮かべた。 「そりゃあ俺としては憧れの神谷さんに改めて自分を知ってもらえるのは嬉しいですけど…でも、俺達に改めて紹介する様な事なんてあります?」 「じゃあ聞くが、お前は俺の誕生日や血液型は知っているか?家族構成は?趣味は? 」 「いや、そこまで個人的な事は知りませんけど…それ必要な情報ですか?」 「必要かどうかじゃなく、師弟関係ならそれぐらい知ってて当たり前だ。俺は得体の知れない人間にあれこれ教えるのは嫌だし、教わるのも嫌だよ」 「はぁ…じゃあ生年月日から言えば良いですか?」 そこで神谷は笑みを浮かべた。 「そりゃあ冗談だよ。現在までの生い立ちを簡単に教えてくれればいい」 「んじゃあ……えーっと、俺は高校卒業してしばらくフリーターしてました。そんでしばらくして風俗にハマったんです。ハマるまでは良かったんですけど、フリーターだった俺の資金はすぐに尽きた。だから何回か指名した嬢を店外でも会えないか?って誘ったんです。店を通さなければ安く済みますし、あわよくばセフレに出来てタダでセックスができる。まぁガキが考えそうな事ですよ」 「それで?」神谷はニ本目の煙草に火を点ける。 「もちろん断られましたよ。ウチの店はそういうの駄目だって…でも結構強引に誘い続けたんです。そしたらあの女、助けを求めやがって。すると奥から黒服の店員が出てきて俺は店員に別室に連れてかれました。まぁもちろんそこで脅されますよね、なにやってんだ!って感じで。で、俺キレちゃって…その黒服を半殺しにしたんです。騒ぎを聞きつけた他の黒服も割って入って来たけど、それでも全員半殺しにしてやった。そして店を出ました」 「怖くなかったのか?」 「全く。何せキレてましたしね。で、後日バイトが終わって店を出ると、いきなり背中から刃物を突きつけられて一人の男に拉致られました。その俺を拉致った男が黒川さんです」 「あー、俺が殺したジンの側近か」 「そうです。どうやら俺が無茶苦茶にした店は黒川さんのシマだったみたいで…当時はまだ黒川さんも駆け出しで今ほどの権力者じゃなかったですけど。そりゃあもう路地裏で半殺しにされましたよ。俺も抵抗はしたんですけどね…でもそれ以上にあの人は強かった。で、黒川さんがお前若いのに根性あるなって…それで俺を見習いとしてですけど、組に誘ったんです。そこから何年かずっと黒川さんの世話になってました。そして月日が流れてあの夜に繋がります」 「黒川の命令で俺を殺しに来たと…なるほどね」 「そうです。親父と組がヒットマンに狙われてるって。前にも言いましたけど、自分に自信があった俺は速攻でいきましたよ。まぁものの見事にボコボコにされましたけど」久本は少し情けなそうに頭を掻いた。 「そんで俺は惚れられたわけだ」神谷は笑いを少し堪えながら言った。久本は少々ムッとしながら「そうですね」と返す。そして「やっぱ俺みたいな半グレは神谷さんみたいな強い人に憧れますよ」と付け足した。 「神谷さんっていくつでヒットマンになったんでしたっけ?」 「32だ。それまでは本当に普通の生活だった。普通に学生生活を送って、普通に就活して、普通に就職して普通にサラリーマンとして働いて…ま、何の面白みもない人生を送ってたなぁ」 「いやいやどう転んでもおかしいでしょその展開!そりゃもう漫画ですよ!」久本は動揺しながら言った。 「ある時サラジャという名の狼みたいな幻獣を見たんだ。全ての始まりはその幻獣の御告げからと言っても過言じゃない。今思えば意味が分からないし、もうサラジャはまったく見なくなった。鬱だったのか?とも思うよ。たしかサラジャからはお前の人生このまま普通に終わらせて良いのか的な事を言われたな」 久本は苦笑しながら「もう異次元ですそれは」と首を振った。初めてサラジャを見た時は腰を抜かしたよと神谷は笑い「だからお前も心配しなくても立派なヒットマンになれるさ」と言った。日頃冗談をあまり言わない神谷が真顔で話すのだから当然久本も戸惑いを隠せなかった。 「神谷さんが腰をぬかす?んなバカな」この短期間でここまで名を上げた殺し屋に限ってそんな事はありえない。きっと初めから人と違う感性を持っていたに違いない。たが、神谷の口からは久本が求めていた様な返答は無かった。 「かなりヘタレ…とまでは言わないけど、俺は全然ヘタレだったよ。そりゃ学生時代は世代ってのもあって多少のヤンチャはしたけどよ。でも俺だけが持って生まれた特殊な能力の様なものは一切無かったな。まぁ少しだけ腕っぷしに自信はあったけど」 「じゃあ今の強さはどう説明するんですか?」 「とにかく訓練と実戦の繰り返しだな。その為に俺がいるんだし、俺もそれをやり続けた。ゲームと違って実際の戦闘にパターンなんかねぇからとにかくどんな攻撃にも対応できる術を磨かないと駄目だ。とりあえずは相手の動きに対して自然と体が動く様にならないと話にならんよ」 「俺も神谷さんみたいになれますかね?」久本は不安げに聞いた。 「最後はやはり自分次第だ。が、荒削りとはいえ、お前はすでにそこそこの経験を積んでるし、たしか何かの格闘技もかじってたよな?スタート時点で言えば俺よりはるかに上だよ」 「そう言われると少し自信が持てます」 神谷はお世辞ではなく、本当に久本はヒットマンとしての筋が良いと思っていた。人間としても純粋で真っ直ぐな彼は、すぐに教えた事を素直に吸収するだろうし、育てがいがありそうだと。もしかしたら心のどこかで久本を育て上げたいと思い、過去に戦った際に殺さず生かしたのかとも思った。だが、課題は山積みだ。弟子を取った事が無い上に何をどう教えればいいのか検討もつかない。ヘタをすれば自分の教え方次第で短すぎる人生に幕を下ろしてしまうかもしれない。とにかく慎重に、できるだけ丁寧に教える事を心に決めた。 「久本、お前映画好きか?」 「映画?モノによりますけどまだ観てる方ですよ」 「そうか。ならこれから毎日何かしらの作品を観るように。ジャンルはアクションでな。何ならアクションシーンだけでもいいから」 「毎日ですか!?まぁ別にいいですけど…これは何か理由があるんですか?」 「動きのチェックだよ。もちろんアクションシーンを見ただけではヒットマンとしてやっていけないが…何もしないよりはマシだ」 神谷はアクションシーンを見る事によって、戦闘においての動きのヒントや閃きが必ずあると踏んでいた。もちろんアクションシーンは作り物なので、使える技と使えない魅せる技に分かれる。パンチや蹴りの様に単純な打撃でも十人十色で様々な個性が現れる。まだ若く、これからどんどん成長していく久本には癖がついてしまう前の早い段階でその個性を身につけて欲しいものだ。 「オススメのアクションシーンがある映画教えてくださいね」 「ああ、分かった。後でリストをメールしておくよ」 「ありがとうございます。神谷さん、一つだけ聞いてもいいですか?」 「ん?なんだ?」 久本には前々から神谷聞きたかった事があった。 「神谷さんの考える強さの秘訣って何ですか?センスとか経験以外で」 「秘訣かぁ…」 「こっちの世界で生きていく人間には、強い人はとても魅力があります。これはヤクザの見習いを始めた頃から追い求めているテーマなんです。俺が欲しかった解答をくれた人はいませんけど」 一見、返答が難しい質問の様に聞こえたが、神谷には一つだけすぐに頭に浮かんだ事があった。 「強いて言うなら冷徹さじゃないかな……」 「冷徹さ?」まだ久本には言葉の意味がピンとこない。 「ああそうだ…。想像してみてくれ、お前は四つん這いになっている相手の顔面を思い切り蹴り上げたり、眼球に渾身の突きを入れられるか?」 「時と場合によりますね。やられそうな時に必死で抵抗すればできるとは思いますけど」 「だろ?普通はそうなんだよ。必死でいざという時はできる。だけど圧倒している相手にならどうだ?ブレーキを掛けてしまわないか?」 「殺しのターゲットとかではなければ、圧倒している相手にそこまでしませんよ。意味が無いじゃないですか」 神谷はため息を吐いた。 「それが甘いんだよ。相手に関係なく急所に思い切り打ち込む。降伏している相手の目を潰したりな。これ以上はヤバいって所で思い切り攻撃ができる冷徹さ……それができる人間は強いよ。これが俺が思う秘訣だな」 「言っている事の理解はできます。でもそれって結局は持って生まれた感性じゃないんですか?サイコパス的な」 「それをモノにするのも訓練の目的さ。大丈夫心配すんな。経験を積めば人はそう簡単に死なない事を身を持って知れるよ」 「はぁ…」 まだ久本には神谷の言う事が完璧には理解できていなかったが、神谷も無理に理解させようとはしなかった。経験を積めばおのずと感性が変化する。すでに半グレの久本と違い、もともと普通のサラリーマンだった神谷はそれを人一倍分かっていた。 「ありがとうございます。何となくは分かりました」 「これからじっくり教えるから心配すんな」と神谷はこの話は終わりだと言わんばかりに煙草に火を点けた。すると久本がメモ帳を取り出し、今度は俺がと話を始めた。 「姫村組の事を少し調べてみたんですけどー…こいつらなかなかやっかいですよ」 「なんで?」 「中野や会長の鬼塚の下には二人の精鋭がいるんです。周りには風神雷神って呼ばれているそうです」久本はメモ帳に書いた文字を指で追いながら説明した。 「なんじゃそら?風神と雷神?なかなか馬鹿げてる話だな」漫画かよと神谷は鼻で笑い、久本はそんな神谷を見て、別に俺も真に受けちゃいませんよと笑みをこぼす。大の大人が、しかもヤクザが本気でそんな呼び名をつけて呼んでいると思うと、神谷の笑いが収まるまで思いの外時間が掛かった。久本は神谷の笑いが収まるのを黙って待ち続けた。 「はははっ…はー…すまんすまん。それで?風神雷神が何なんだ?」 久本はどんだけ笑うんだよ、と一言小声で吐き捨て「とりあえず鬼塚までたどり着くにはこの二人を何とかせんといけませんよ」 「何とかって…動かねぇ様に脅すか、最悪消すかしかねぇだろ」 「そこが問題なんです。こいつら相当やるみたいで…」この時の久本の口調で神谷はピンと来た。 「もしかして同業か?」 久本はさっきまで笑っていた神谷とは完全に目付きが異なっていた事に少しゾッとしたが、はいと返事をした。 「まじかよ、中野以外にも…いや元からいたのか。その風神雷神は」 「その様ですね。まず風神と呼ばれるのが平岡という野郎です。こいつは刺殺から毒殺まで器用にこなすようで。腕っぷしや年齢は不明ですが、どちらかというと危ないサイコ野郎だという事です」 「毒殺か…日本ではめずらしいな。で?雷神は?」 「雷神と呼ばれるのは小倉という奴です。平岡とは裏腹にこいつは不器用ですが、腕っぷしがえぐいそうです」 「えぐいって?」 「こいつ元は力士らしいです。それも関脇だったって。でも素行が悪くて引退に追い込まれたそうで、今は現役ではないですが。小倉 関脇ってネットで検索かけると色々出てきますよ」 神谷は一瞬聞こうか迷ったが、もやもやするので聞いた。 「すまん久本、俺相撲詳しくないんだ。その関脇ってなんだ?」 「横綱が一番で、その次が大関って事は分かりますか?関脇はその大関の次です」 神谷の問いに、特に表情を崩す事なく淡々と答えた。 「なら本格的な方だな。でも今は引退して隠居してんだろ?さすがに力士は相手にした事ないが、引退した元格闘家は何人も相手にしてきたぞ」 「いや、さっきも言いましたけど、小倉は素行が悪くて引退に追い込まれたんです。だからコンディションの問題で引退する奴らとは違う。年齢もまだ29だそうです」 神谷の表情がいつもより、より一層険しくなる。無理もない。いくら神谷が凄腕のヒットマンだといっても同業者や力士を相手にした事がないのだから。元格闘家はいたが、そいつらも所詮少しかじっている程度の中途半端な奴か、引退してからかなり経つ老兵ばかりだった。 「ちょっとまずいな。平岡と小倉を突破しなくても鬼塚に辿り着く方法はないのか?」 神谷は何とか抜け道をと期待したが、久本から返ってきた答えでその期待を見事崩された。 「残念ながらこの二人…少なくともどちらか一人をやらなくちゃいけません。鬼塚の連絡先や居場所は中野と風神雷神の二人しか知らないそうです。鬼塚も中野を雇うほどですから相当神経質になっているんでしょうね」 険しい表情を崩さず、神谷が聞いた。 「器用なサイコ野郎と現役ばりの力士。お前ならどっちからやる?」 こういう場合は嘘でも、少し考える間をあけた方が良かったのだろうが久本は正直に答えた。 「正直どちらからでも俺は勝てる気がしません。情けないですけどね…」 まぁ無理もないかと神谷は頷き、久本に告げた。 「なら力士からいこうか。ネットに情報があるなら探しやすいからな。問題はどう始末するかだ。今は何をしてんだ?」 「小倉ですか?聞いた話によるとこいつは普段バウンサー…いわゆるクラブとかにいる用心棒をしながら小銭を稼いでいるみたいです。それでたまに鬼塚に命じられて殺しに加担しているみたいです」 用心棒が勤務中に一人きりになる事は少ない。周りに仲間がおらず孤立していても、近くには必ず客がいる。小倉の勤務中に客に紛れて始末するのは難しいと神谷は判断した。 「力士なんて太刀打ちできるんですか?」久本は少し怪訝な表情で神谷に聞いた。 「不意打ちなら大した事ないさ。ただ正面からのやり合いになるとかなり分が悪い」 「でも力士って動きのろいでしょ?マウントさえ取られなきゃ大丈夫じゃないんですか?」 この言葉で、久本がいかに戦いにおいて無知なのかが明らかになる。 「相撲は格闘技の中でも実戦で戦えばやばいランキングトップクラスだよ。まず力士ってのはただの肥満に見えるが、実は筋肉の塊なんだ。普通の人間なら力士の張り手を食らえば首が折れたりもする。それに一瞬の瞬発力ならボクサーよりも速い。何ならまだ体が丈夫なだけのレスラーの方がマシだ」 「へぇー…そんな風には見えないですけどねぇ」 キャリアが違う久本には少々ピンと来ないが神谷は説明を続ける。 「ボクシングやプロレスみたいに派手な格闘技ほど実戦では使えなかったりするもんなんだよ。逆に柔道や柔術、古武道や合気道みたいに一見地味に見える方が実戦で相手したらやばい。ルールは知らねぇけどレスリングとかもやばそうだな」 「空手はどうなんですか?外国人も含めてユーザーが多い様に感じますけど」 「空手もやばいな。ま、空手でも色々あるけどフルコンタクト空手が相手の時だけ警戒すればいい」 「分かりました。ちなみに神谷さんは何か格闘技をベースにして鍛えたりしたんですか?」 「ん、俺か?俺はクラブ・マガって格闘技ではないけど、軍用格闘術をベースにして鍛えたよ。教えてくれた人間が元軍人だったからたまたまだけどな。それ以外にもある程度広く格闘技の知識はつけた」 久本は神谷のストイックさに少々驚いたが、それと同時にそれぐらいしないとヒットマンとして生き残れないと気を引き締めた。 「お前も何か格闘技してたんだろ?」 「ええ、少しかじった程度ですが、総合とボクシングを」 「なら話は早いじゃないか。寝技や絞め技もできるんだろ?」 「まぁそれぐらいは…あまりマニアックなやつはできませんけどね」 「それで十分だ。基礎を教える手間が省ける」 そう言うと神谷は立ち上がり、どこかに電話を掛け始めた。 「あ、もしもし?先ほど連絡しました神谷ですが…あぁ、そうです。はい、予定通り明日の10時からお願いできますか?はい…それで結構です。では」 電話を切ると、スマホをテーブルへと放り投げ「時間貸しのスタジオを借りた。さっそく明日から訓練な」と言った。 「マジですか!?なんか弟子っぽくなってきて嬉しいっすね」 「笑ってられるのは今の内だ。とにかく今日はもう帰ってゆっくりするといい。明日からは小倉を追いつつ、訓練も同時進行で行う。ハードだが耐えろよ」久本は俺は大丈夫ですよ、と言わんばかりの笑みを浮かべていた。だが神谷はそれ以上は何も言わず久本をホテルから帰した。 ホテルの自室の窓からは、意気揚々と横断歩道を歩く久本の姿が見えた。その後ろ姿はまるで、今からおもちゃを買ってもらう子供の様にも見えた。その姿に思わず「ふっ」と笑い声が漏れる。 「久本よ…キツいと思うが耐えろよ。それにこの先…どんな奴と出くわしても絶対死ぬんじゃねぇぞ…」 神谷はそう言い残し、窓のカーテンを閉めた。
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