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猫用のご飯がなかったから、コンビニに寄って猫缶を買うことにした。もし買い物をして外に出ても猫がいるようなら、連れて帰ることに決めた。
買い物を終え外に出たところ、猫はコンビニ前で待っていた。そこでついに一緒に帰るかと声をかけ抱き上げたところ、猫はすっかり腕の中に収まった。
自宅はボロいアパートの1階で、ベランダ兼なんとなくの庭という感じのものがあった。大家さんも住んでいたし、盗られるものもないしで、出かける時は猫が通れるくらい窓を開けておいた。
夜に帰宅すると猫は外に出た様子で、泥を身体につけて部屋にいた。それが2日ほど続いたから、捨て猫で元の飼い主の元には戻らないのだと思い、これから一緒に生活しようと決心した。
しかし次の夜から自宅に戻っても猫が戻っておらず、3日経っていよいよ心配になり探し始めたという。
その日に私たちに声をかけたというのだ。
私は好奇心が抑えられずに、気になっていたことを尋ねた。
「私の友人を含めて4人が同じように声をかけられたのですが、あなただったのでしょうか?」
「あ、多分、自分ですね。10人くらいには声をかけました。」
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