8.アルフの淹れるハーブティー

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アルフはリュックサックに入れて置いたハーブの茶葉をいくつか取り出した。茶葉は丁寧に1種類ずつをジッパー袋にいれ、表にはハーブの名前が書かれていた。 「今日はリラックス出来るように、レモングラスとジャーマンカモミールのブレンドにしようかな」 病室のコンソールに飾りの様にして置いてある真っ白なティーポットを取り出し、持ってきたハーブの茶葉を独自のブレンド方法で入れ水筒に入れてあったお湯を注ぎ始めた。 「わぁ!いい香り!アルフの淹れるハーブティーは香りまで最高ね!」 しばらく経ってから、コンソールに用意しておいたコペンハーゲンのティーカップを取り出しハーブティーを注ぎ始めた。 「エリサはいつも大袈裟なんだから。はい、ハーブティーどうぞ。」 コペンハーゲンのティーカップはエリサのお気に入りのデザインの物だった。ブルーブルーテッドというシリーズのモデルで、全体的に青い植物が細かく描かれている。 カシャンと音を立てながらカップを持ち、息付く暇もなくハーブティーに口をつける。 「美味しいわぁ。香りも良いし、癒される上に身体にも良いなんて。これで読み聞かせが捗るかも」
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