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「それで、マージさんの方はどうなんですか?何でこの仕事を選んだんです?さっきから六でもない六でもないって言ってますけど」
はぁ~という大きなため息をつき、マージはゆっくりと話し始めた。
「まぁあんまり言いたくはないけどなぁ、仕方ないか。交換条件やしな」
嫌々ながらも正直なマージはちゃんと話してくれそうな雰囲気だ。
「別に嫌なら良いんですけどね。無理にとは言いませんので。」
サージは優しいが故に、さり気ない気遣いを見せてきた。その気遣いは少しばかりの嫌味を含んでいる。
「おまえなぁ~!ちょっと嫌味含んでんなぁ?まぁいいや、ちょっと話聞けや」
無理にとは言わない。と言う言葉の中に嫌味のエッセンスを含む事によって、話を聞き出すように誘導していたのはサージの特技。嫌々ながらも話を聞き出すマジックなのだった。
「始めに言っておくが、おまえみたいなしっかりとした理由じゃないぞ。そんなに大したものじゃない。それだけ胸に置いて聞けよな。」
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