10.続きを読み終えて

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物語の続きを読み終えたエリサは、パタッとノートを閉じて座っている自分の膝の上に置いた。 「今日はここまで。続きはまた来週ね」 「エリサ、最高だよ。とても面白い。なんて言うか…それぞれのキャラクターがいい味出してるよね。エリサがこんな小説を書いてたなんて、意外だったよ。」 クスクスと笑みを浮かべながらエリサは言った。 「ありがとう。でも何だか恥ずかしいなぁ。まさか自分が書いてる物語を誰かにお披露目する機会が来るなんて、思ってもみなかったから。」 エリサは恥ずかしいながらも、喜びの表情を隠しきれずにいた。 「それにね、この2人がどんな風になっていくのか気になり過ぎるしね。正反対の2人がこれからどんな風に歩んで行くのかが、すごく気になる。気になる2回も言っちゃったね。笑」 アルフはいつになく興奮していた。エリサの物語を知った事もそうだし、何よりもエリサの自然な笑顔を見られるのが単純に嬉しかったからだ。
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